潜水病はダイビングするときに起きる疾患の総称です。ダイビングする人すべてに起きる可能性があります。

潜水して急激に高い圧力の変化を受けたり、長時間潜ったりすることによる窒素酔い、水圧の影響下から水面に上昇するときに起きる減圧症などがあります。

特に水圧の変化が激しい減圧症や動脈空気塞栓症は命にかかわることがあります。体のいたるところで、炭酸水の栓を抜いたときのように血液から空気の泡が発生し、その泡で血液の流れが阻害され、脳血栓症や心筋梗塞様の症状が出てきます。

意識障害、呼吸困難、胸痛、麻痺、しびれなどの治療には、大量の酸素投与と、再び身体を加圧する再加圧療法(高気圧治療)が必要になります。

高気圧治療ができる施設に入院する必要があります。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 深く潜るときや長時間潜っているときほど、急上昇しないようにしましょう。
  • 48時間以内に2時間以内潜水したら、航空機に乗るのは12時間以上あけましょう。連日潜水した場合は24時間以上延期しましょう。
  • ダイビング後は標高の高い登山を避けましょう。