皮膚の一部が赤くなり、斑点状や地図状に広がった状態を紅斑(こうはん)といいます。結節性紅斑は、膝から足首にまで多発する紅斑で、触ると硬いしこりがあり、痛みを感じます。

皮膚の下の脂肪のところに炎症が起きる病気です。

原因は感染アレルギーと考えられていますが、感染症、内臓悪性腫瘍、ベーチェット病、サルコイドーシス、炎症性腸疾患などの基礎疾患に伴うこともあります。

診断は、皮膚の一部をとって調べる組織検査を行って脂肪組織の炎症であることを確かめます。血液検査では白血球の増加、反応性C蛋白といった炎症反応の亢進がみられます。

安静を保つことが重要です。症状によっては、非ステロイド性炎症鎮痛薬やヨウ化カリウム、副品皮質ステロイド薬などが用いられます。

基礎疾患がある場合の結節性紅斑は、疾患の治療もあわせて行う必要があります。

標準的な治療期間は1~2カ月です。

赤みが引くまで激しい運動は避けましょう。

しばらくは下肢に重だるさが残ることがありますが、時間とともに消失します。

下肢以外に症状が出たときは担当医に相談しましょう。

再発することもあるので、同じような症状が現れたら、すぐに受診しましょう。