
横隔膜は肺と腹部を仕切る筋肉で、息を吸い込むときに収縮し、呼吸運動にもっとも重要な役割を果たしています。横隔膜神経麻痺は、横隔膜の運動を支配する神経が麻痺した状態をいいます。
横隔膜を支える神経が麻痺すると、呼吸運動に支障をきたし、息切れや呼吸困難の原因になります。

横隔膜神経は2本あって、1本が麻痺してもほとんど問題はありません。しかし、2本麻痺すると呼吸運動が障害され、酸素の取り込みができなくなるため、酸素吸入や人工呼吸の管理が必要になることがあります。
横隔膜神経麻痺の原因は、肺がんをはじめ多岐にわたります。原因をしっかり診断し、治療することが大事です。