足底腱膜は、アキレス腱の力を足先に伝えるコラーゲン線維の丈夫な膜です。

過剰な負荷がかかると、足底腱膜は微小断裂をくり返し疼痛の原因となります。

下腿三頭筋の拘縮や肥満は、エビデンスの明らかな危険因子です。

朝の最初の1歩が激痛で、我慢して歩行していると徐々に痛みは軽減しますが無くなるわけではありません。

診察:足底腱膜の踵への付着部位に強い圧痛があります。

検査:荷重状態で足を側面からX線写真で撮影すると、踵骨の骨棘が見つかることが多いです。

MRIでは、足底腱膜の付着部の肥厚や、断裂と腫脹が見られることが多いです。

治療:階段に足先で立ち、踵を深く沈める動的ストレッチが腓腹筋の拘縮を改善し、足底腱膜へのストレスを軽減し、疼痛を和らげます。母趾を背屈させ足底腱膜をなぞる様にマッサージするのも効果があります。

診察:足底腱膜の踵への付着部位に強い圧痛があります。

シリコン製のヒールカップによる装具療法も有効です。

消炎鎮痛剤や湿布は助けになるでしょう。

診察:足底腱膜の踵への付着部位に強い圧痛があります。

もっと積極的な保存療法として、体外衝撃波療法やPRP療法を追加することも有効です。

手術療法では、鏡視下腱膜切離術や、アキレス腱延長術、腓腹筋内側頭切離術が有効で、踵骨棘切除術も追加すると効果があります。