心室中隔欠損孔の部位による分類
心室中隔欠損孔の部位により、膜性周囲部(①②③)、筋性部(④⑤⑥)、肺動脈弁下部(漏斗部⑦)に分類される。
出典
1:
日本循環器学会他編:循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2007− 2008年度合同研究班報告)先天性心疾患の診断、病態把握、治療選択のための検査法の選択ガイドラインhttp://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2010_hamaoka_h.pdf(2019年3月閲覧)班長:濵岡建城、p1133図17.心室中隔欠損口の部位による分類
心房中隔欠損孔の部位による分類
心房中隔欠損孔の部位により、二次孔欠損型、上大静脈洞型、下大静脈洞型、冠静脈洞型に分類される。
膜様部心室中隔欠損(perimembranous VSD) (四腔断面像)
心室中隔に欠損を認め、左心室から右心室への血流を認める。
(VSD:心室中隔欠損、LA:左心房、RA:右心房、LV:左心室、RV:右心室)
出典
1:
著者提供
膜様部心室中隔欠損(perimembranous VSD) (短軸像)
短軸だと三尖弁に近接、10時方向に大きな欠損孔を認める。
(VSD:心室中隔欠損、RA:右心房、RV:右心室、Ao:大動脈、mPA:主肺動脈)
出典
1:
著者提供
膜様部心室中隔欠損(perimembranous VSD) (長軸像)
大動脈弁が見える位置より傾けた部位に欠損孔が認められる。
(VSD:心室中隔欠損、LA:左心房、LV:左心室、RV:右心室)
出典
1:
著者提供
筋性部心室中隔欠損(muscular VSD)(四腔断面像)
心室中隔の筋性部に欠損孔を認める。
(VSD:心室中隔欠損、LA:左心房、RA:右心房、LV:左心室、RV:右心室)
出典
1:
著者提供
漏斗部(肺動脈弁下)VSD (短軸像)
肺動脈弁に接する部分(2時方向)に欠損孔を認める。
(VSD:心室中隔欠損、RV:右心室、Ao:大動脈、mPA:主肺動脈)
出典
1:
著者提供
漏斗部狭窄VSDにおける大動脈弁右冠尖逸脱(right coronary cusp prolapse、RCCP)
VSDが大動脈弁に接しており、シャント血流により大動脈弁が変形している。
(VSD:心室中隔欠損、LA:左心房、LV:左心室、RV:右心室、Ao:大動脈)
出典
1:
著者提供
大動脈弁の逸脱による大動脈弁逆流
大動脈弁逆流(VSD:心室中隔欠損、LA:左心房、LV:左心室、RV:右心室、Ao:大動脈、AR:大動脈弁閉鎖不全)
出典
1:
著者提供
二次孔欠損型心房中隔欠損(四腔断面像)
心房中隔中央に欠損孔を認める。
(ASD:心房中隔欠損、LA:左心房、RA:右心房、LV:左心室、RV:右心室)
出典
1:
著者提供
一次孔欠損型心房中隔欠損(四腔断面像)
心房中隔下縁の房室弁に接する一次孔に欠損孔を認める。
(ASD:心房中隔欠損、LA:左心房、RA:右心房、LV:左心室、RV:右心室)
出典
1:
著者提供
ASDカテーテル閉鎖で用いられる Amplatzer Septal Occluder (ASO)
ASDをカテーテル閉鎖する場合に用いられる Amplatzer Septal Occluder。挿入時はカテーテル内に収まっているが、左房内でカテーテルから引き出すと円盤状になり、ASDに押しつけてさらに引き抜くと右房内にも2つ目の円盤が広がる。2つの円盤で心房中核を挟み込むような形態になる。
出典
1:
Bonow: Braunwald's Heart Disease - A Textbook of Cardiovascular Medicine, 11th ed. 76. Catheter-Based Treatment of Congenital Heart Disease in Adults, FIGURE 76.2-A. Elsevier , 2019
心房中隔欠損の心電図
V
1
誘導でrsR’タイプの不完全右脚ブロック、V
4
誘導のT波がV
3
誘導より深くなっている。
出典
1:
著者提供
心房中隔欠損(7歳)の胸部X線
軽度心拡大、肺血流陰影の増強、左第2弓の突出を認める。
出典
1:
著者提供
平坦な心室中隔(短軸像)
通常は左心室は円形に見えるが、左心室と右心室が等圧の場合心室中隔は平坦になる。
(LV:左心室、RV:右心室、IVS:心室中隔)
出典
1:
著者提供
perimembranous VSD with pouch(四腔断面像)
心室中隔欠損を認めるが三尖弁周囲組織が張り出してきている。
(VSD:心室中隔欠損、LA:左心房、RA:右心房、RV:右心室、TV:三尖弁)
出典
1:
著者提供
perimembranous VSD 大欠損 (短軸像)
大きな欠損孔を通した左右短絡を認める。
(VSD:心室中隔欠損、RA:右心房、RV:右心室、Ao:大動脈)
出典
1:
著者提供
二次孔欠損型心房中隔欠損(四腔断面像)
心房中隔の欠損孔を介して左右短絡になっている。
(ASD:心房中隔欠損、LA:左心房、RA:右心房、LV:左心室、RV:右心室)
出典
1:
著者提供
心室中隔欠損の血行動態
○数字は酸素飽和度。矢印の隣は血流量(L/min/m
2
)。仮に肺体血流比(Qp/Qs)が2:1だった場合の血行動態を示す。
心房中隔欠損の血行動態
○数字は酸素飽和度。矢印の隣は血流量(L/min/m
2
)。仮に肺体血流比(Qp/Qs)が2:1だった場合の血行動態を示す。
perimembranous VSD with pouch
心室中隔に欠損孔を認める。三尖弁周囲組織によるpouchが形成されている。
出典
1:
著者提供
心室中隔欠損に対する診断・病態把握・治療計画のための検査
出典
1:
日本循環器学会他編:循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2007− 2008年度合同研究班報告)先天性心疾患の診断、病態把握、治療選択のための検査法の選択ガイドラインhttp://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2010_hamaoka_h.pdf(2019年3月閲覧)班長:濵岡建城、p1135図18. 心室中隔欠損に対する診断・病態把握・治療計画のための検査
心房中隔欠損に対する診断・病態把握・治療計画のための検査―学童心臓検診の流れに沿ったフローチャート ―
出典
1:
日本循環器学会他編:循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2007− 2008年度合同研究班報告)先天性心疾患の診断、病態把握、治療選択のための検査法の選択ガイドラインhttp://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2010_hamaoka_h.pdf(2019年3月閲覧)班長:濵岡建城、p1137図19. 心房中隔欠損に対する診断・病態把握・治療計画のための検査